森戸林

ありがとうございました。
ありがとうございました。 完全に個人の感想ではありますが、今までに読んだどの小説よりも、心に響いてきたと思います。 分量が比較的あっても次へ次へと読み進めてしまう魅力的な文章。 書き分けが丁寧になされた個性あふれる人物。 知らぬ間に彼らに感情移入してしまう巧みな心理描写と、それらが上手く表現されている彼ら彼女らの行動。 石田様のその技量は、私が毎日忘れずに本作を拝読する理由には充分すぎたわけです。 心に残ったところを訊かれると、心に残っていない部分の方が少ないと思います。 それでも選ぶとしたら、やはりラストシーンでしょうか(ありきたりかもしれませんが)。 主人公、小沼拓人は終始、『何にも気付けない男』だったと思います。 吾妻姉さん、沙子、天音から向けられた恋心は言うまでもなく、さらには、自分の本心にも。 その鈍感さが、彼を冷めた『ぼっち』たらしめていたのでしょう。 が、彼は同時に、『仲間を思いやる心』にも溢れた人物でした。 そんな彼が、憧れのアーティストとしてではなく、バンドメンバーとしての「市川天音」へ自分が抱える恋心に気付く。そして『amane』の夢よりもその恋心を選び取るというシーン。 まさしく、本作に相応しいラストだったのではないかと思います。 (『天音』と『amane』の相違には着目して読んでいた自分としては、とても嬉しい表現でした!) 石田様の小説におけるスキルはもちろん、ここまでの執筆作業や更新作業には感服するばかり。 心から『お疲れ様でした』と言いたい気持ちです。 「すぐに3を書いて欲しい」などとはまさか言いませんが、いつの日か、バンド「amane」が次のステージに立ちますことを、楽しみに待たせて頂きます。 この小説に出会わせてくださり、本当にありがとうございました。
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ご感想、本当にありがとうございます! もう、書いている時に、言ってもらいたいことを全部詰め込んでいただいているような文章です。 最高にありがたいレビューです。 こちらこそどう言葉を尽くしてお礼を申し上げていいかわかりませんが、この小説を見つけてくださったこと、本当に本当にありがとうございます。森戸さんに読んでいただけて、本当に良かったです。 ありがとうございました!!!!
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