甚平

関係は変わらず
イベントから拝見いたしました。(2019/10/12) しっかりものの妹と、ずぼらな兄。その関係性が面白いお話で、障害を 前向きにとらえ、後味よく終わらせているところも良かったと感じました。 妹のキャラクタ性がよく、話の展開と合わせて感情移入がしやすく、 救いとなるラストの終わり方が引き立っていて良いと思います。 表現としては『そうしてタイツに包んだ足をブーツに突っ込みながら~』など 絵としても浮かびやすい描写が、その後の展開ともつながり良かったです。 全体として良い短編と感じました。 個人的に、本作は兄と妹の関係性を中心としたものと感じました。 そのため、筋としては、 ・序盤『妹>兄』  の関係性があり、妹が世話を焼く立場が、 ・中盤『兄>妹』  事故によって妹の中でこのような関係性の崩壊が起こり、 ・終盤『妹>兄』  最終的に目が見えないというのは些細なことで、実際は関係性は崩壊して  いないという流れが、もっともわかりやすい流れかと思いました。 題材として障害というものが重いため、関係性の崩壊を中心とすることで、 キャラの魅力を引き立たせ感情移入しやすくさせるという効果もあります。 本作も基本的にこの流れになっているかと思いますが、後半で少し『兄にして もらうだけでなく自分も出来ることがある』という『兄>妹』を前提とした 『妹=兄』の関係性が見えたことと、障害をそのまま障害として解説し、 兄妹の関係性を使って行っていた表現を壊してしまったように見えた部分が 個人的に気になりました。 あくまで個人の感想ですので、ご参考程度にお願いいたします。 イベントご参加ありがとうございました。それでは失礼いたします。
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滑り込みでイベントに参加させて頂いたので、ご迷惑かとも思ったのですが、こんなに早くレビューを頂けて嬉しいです。 至らない点を理路整然と説明して頂けたので、とても腑に落ちましたし、勉強になりました。 参加して良かったです。 ありがとうございました!
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