水分秀二

気になる!でも全ては主人公の妄想、かもしれない?
イベントから来ました。まずは、詩のように、謳うように始まる冒頭、そして3人称なのに1人称のような地の文に引き込まれつつ、一種の引っ掛かりを覚えましたが…後半に入って納得しました。きっと、全ては思い出なのです。 そして、記憶があやふやな少女にとっては、苦しくとも今の自分を作った思い出であり、今の幸せな生活をあたたかく描いて締めくくっていますが…私はもしかして、これが実は妄想なのでは?と勘ぐって一人で戦慄しておりました。(誤解だったらすみません) というのも、これが「妄想」コンテストへの応募作であること。それから、記憶があやふやな部分があるためか、苦しい記憶と比べて救われる部分の描写が薄い(実は妄想か夢?!)ため、目に映るほど黒くなった目が救われたのか、そのピンクの飴は何なのか…もし現実ならば、もっとここが知りたい!ここをじっくり描いてほしい!と思いました。 でも、これが実は全ては少女の妄想でした、ならばこの書き方も納得です。 勝手に深読み?してすみません。とにかく題材が面白く、そのまま素直に読むこともできるし、妄想なら完全にホラーだ!と慄きながら読むこともできる、とても興味深い作品でした!ありがとうございました!
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