みぐ

料理描写の感動と衝撃!
小説における料理の描写の難しさ。食材の色や鮮度、そして料理のテクニック。読者の殆どの五感へアプローチすることなく、如何に美味しい料理を作っているシーンを描写するのか? 色も匂いも無い世界で、読者にこの料理を食べてみたいとどうやって感じさせるか。ある意味最も難しい技術を求められる描写ではないかと思います。 潜水艦7号さんの料理描写のセンスは卓越しています。これは彼の代表作『玉の輿を目指す私に料理のイロハを教えなさいっ!』でも遺憾無くその実力が発揮されていましたが、この短編でも素晴らしい料理描写が進んで行きます。 正に、美味しい料理の匂いが漂ってくる様に・・。読者がその料理を本当に食べてみたいと思える様に。もうこれだけで一見の価値ありです。 この主人公は付き合い始めた彼女の為にその全ての能力を使って『究極のカレー』を作り上げます。しかしある誤解から主人公の努力は水泡に帰すことになります。その瞬間の読者が感じる驚きは想像を絶するものです。ある意味この瞬間を際立たせる為に素晴らしい料理描写が行なわれた。料理を提供するので無くて、この読者の「えっーーー!!!」という声を聞く為にだけに・・と思える程、この瞬間の衝撃は計り知れないものです。 それが読者を惹きつけ、最後の十五年後のシーンに繋げる・・正に潜水艦7号さんの真骨頂と言える作品だと思います。 流石、大賞受賞作者の作品です。皆さんも是非お読み頂き、料理描写の感動と衝撃を味わってみて下さい。
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みぐ様 まいどありです。(><;)☆ いつもながらお忙しい中、丁寧なレビューを頂き恐悦至極でございます。 妄想コンは8000字という制限があるので中々話を広げるのが難しいのですが、こうして賛を頂けるととても嬉しいですし、何よりホッとします。 思いっきり持ち上げ、叩き落とし、リカバリーに行くという作者の思惑が伝わったわかり、安堵いたしております。 料理の描写、お褒め頂き恐縮です。 たまに読者様にプロの方がいらっしゃるのでヒヤヒヤしながら書かせて頂いております。(^^;)美味しそうに感じて頂ければ重畳でございます。 いつも、本当にありがとうございます!(><;)
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