ニコン(犬)

しっとりした筆運び
※他の読者様へ※この感想はネタバレ要素があります。 藤兵衛の心が次第に闇の方へとうごめいていく様、読みながら他人事には思えなかった。力なき者には見えない、力ある者の胸中と背景。彼らに運命の糸を操られながら主人公の藤兵衛が一途に自分の本懐を遂げるべく命を投げ出していく姿はとても切ない。当の本人も自覚があるからなおのこと。 立ち回りをあっという間に終わらせる潔さも好感。 しっとりしたものを感じさせる、表題に合う筆運びです。 基礎があるからこそ端正に描くことの出来る作品じゃないでしょうか。 読みきりなのがもったいない。お見事です。
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お返事が遅くなり申し訳ありません。 感想ありがとうございます。大変励みになります。 他サイトですが、藤兵衛のその後に触れた作品を書き終えたところです。エブリスタにもいずれ掲載したいと思いますので、その時は「闇の足音」に追いつかれた男の、長い旅の結末をご覧いただければ幸いです!
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