雛姫

穏やかさと薄暗さと。
小学生のヒロ君が毎日のように訪れている、和久おじさんの家。 6つ上のトモ君は優しく、そのお母さんである桃ちゃんも優しい。 庭に植わっている夾竹桃は花をつけているらしく、そのヒラヒラした淡い花は桃ちゃんに似てるんだろうな、読んでいてそんな風に連想した。 それがいけなかったのだろうか。 私は読了後、足元からジワリと這い上がるような怖さを感じた。 物語は日常会話で紡がれていくだけだ。 あえていうならその中で、和久おじさんの家の家庭の事情……例えば桃ちゃんはトモ君の本当のお母さんではない等見えてくる。 そういった不穏な欠片は確かに散らばってはいるけれど、物語の中で大きな「なにか」は起こらなかった。 けれど読んだ後、この先の未来がとても薄暗く感じてしまった。 夾竹桃は広島市の花くらいの知識でしたが、調べて非常に毒性が強い花なのだと知りました。そして毒を持つ故の花言葉も……。 それを知り、なんだか納得する自分がそこにいました。 もしかしたら読者によって感じ方が違う作品なのかも知れません。 他の人はどう感じるのか、どう感じたのか知りたいので、是非読んでレビューして欲しいなと思います。 素敵な作品を有難う御座いました。
2件・1件
雛ちゃん様。 こちらの作品にも、素敵なレビューありがとうございます( *・ω・)*_ _))ペコリ 返事が大変遅れてしまい、申し訳ありません(´ノω;`) ちょうどこの時、「食べる」っていうテーマで妄想コンテストが開かれてて。 山にある祖父の家には虫がよく出て、蜘蛛の巣もものすごく張ってるなぁ……とぼんやり思ってた時に浮かんだお話です。 モチーフにする花は何にしようかずっと悩んでて、花言葉が不吉で、かつ毒性の強い花が似合うかなと思って夾竹桃になりました。 桃ちゃんの名前の由来もそこだったりします(最初は全然違う名前だった)。 平和なやり取りの中に少しの不信感を抱いてもらえれ

/1ページ

1件