みぐ

唯一無二(ユニーク)なアィデンティティ(ネタバレ含みます)
『性同一性障害』。今でこそLGBTが市民権を得て、その様な症状の方への不理解も少なくなっていますが、それでもそれらの方々は非常に稀(レア)な人格だと言えます。ある意味それがその人の特徴、そして強みとなれば良いのですが、それが稀(少数派)であるが故に後ろ指をさされ、一部の不理解な人々から白い目で見られることもあります。 この物語はそんな『性同一性障害』を持つ二人の男女(いや女男ですか・・)が、出逢い、そして入れ替わって別々に生きる話です。 それは、彼等に取って渇望した人生だった筈ですが、離れて暮らす彼等は、沸き起こる違和感から、自分が何者か問い直すことになります。 そして、五年後、葛藤を抱えながら戻った故郷で二人は再び出逢う事になります。自分のアィデンティティが何であるかをしっかり噛み締めながら・・。 『性同一性障害』という難しいテーマに果敢に挑戦したこの作品は、読者が想像もしなかった方向にストーリーが展開していきます。その驚きと、そしてラストページで感じる納得感。素晴らしい読後感を味わえる作品に仕上がっていると思います。 作者の『潜水艦7号』さんは、この作品を当初、『平泉春菜』さんのコラボレーション用に準備をしていたそうです。しかし、ライバルの多さから急遽方針を変えて、超妄想コンテスト『その日私は出会った』への応募へ切り替えたそうです。これを彼は『戦略的撤退』と呼んでいますが、様々な情報からコンテストへの応募方針をスパッと切り替える思い切りの良さ、そしてそれを成し遂げる筆力・・脱帽です。流石、大賞受賞作者、そしてプロの作家さんです。 また勉強させていただきました。 次回作もとても楽しみにしております。
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みぐ様 まいどありです!(><;) お忙しい中、いつも丁寧なレビューを頂き、ありがとうございます! 今回もまた(><;)(><;)こんな顔をしながら←(増えている)の製作でありましたので、ご評価頂けて一安心しております。 この戦略的撤退(笑)が、上手く行くように期待しております! ありがとうございます。 m(_ _)m
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戦略的撤退が成果を出すことを絶賛応援です!!
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