狂気というのは、常軌を逸脱したという意味合いがあることから、常軌や常識をふまえていないと表現できないのではと、未熟ながらに思います。
だからでしょうか…悠人は正常性を含んでいたように思います。それが結菜と関わることで、侵食されていった。共依存になっていくのも無意識に。その過程も狂気で(ここだけの話、叔父さんが一番の狂気だと思っています)。
最後のニュースの描写で第三者の視点まで物語を一気に引かせて、読者を現実に引き戻し、他人事のように語れる恐さもあって、けれどもそういったこともごく日常的な光景で。
普段見聞きするニュースにもこういった闇があるのではと思った瞬間に、本式の恐さになる。と、わ
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直田 麻矢子