青星明良

綺羅星のごとく活躍(?)する科捜研の曲者たち。そして、彼らを凌ぐ干物女の巨悪
心理学のプロ・忠岡悲呂が数々の難事件を(自分に都合よく)解決していく腹黒干物女シリーズの3作目です。 毎回干物女の悲呂さんの尻にしかれている(?)徳憲刑事ですが、今作品では悲呂さんの同僚である科捜研の愉快な曲者たちにスポットが当たり、彼らに翻弄されまくって大変な目に何度もあいます。 中二病やら無口な巨漢、サキュバス、インキュバス……。 なんで科捜研にはこんなにも変人奇人がいるのか!!?? ある意味、事件の謎よりもミステリー……(^_^;) 個性的すぎる彼ら科捜研の面々が己の野心やらポリシー、欲望のため、好き勝手にその奇才を遺憾なく発揮してくれます。(で、その暴走の巻き添えで徳憲さんがまたもやてんてこまい……) そして、物語のヒロイン(?)である悲呂さんの出番は少なめ……なのですが、出番が少ないくせに全てをかっさらっていくのがこの腹黒干物女さんなのです(笑)。 徳憲さんが科捜研の曲者たちに振り回されながらも必死に捜査した後、「事件の真相なんて、どーでもいいじゃん? 私の都合のいい『結末』こそが本当の真相よ!」と言わんばかりのちゃぶ台返しをして、自分が事件を解決したヒーローになっちゃいます。 本当、この物語の英雄(ヒーロー)は腹黒い……!!(>_<) 科捜研の個性豊かな仲間たちの活躍(?)。そして、それを上回る腹黒干物女の黒幕っぷりを存分にお楽しみください。 もうここまで真っ黒だと、清々しい(笑)。巨悪の華と言っていい干物女さんの新たな活躍をまた見てみたいですね!
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ありがとうございました! 三部作ってことでひとまず打ち止めです……。 もちろん事件のネタが思いつく限り続ける余地があるんですけど、そろそろ違う話も書きたいので……(笑)。 もともとはカクヨムで本作を書いており、彼らの成り立ち(前日談)をもっと最初から組み立てようと思って書いたのが『犯罪鑑定(忠岡と徳憲の出会い)』と『VS指紋の英雄(科捜研の各科メンバーとの出会い)』でした。 後付け的に前日談を作った格好となり、本作と前二作はちょっと矛盾もありましたね……エブリ版では必死に修正しておりますが……。 おかげさまで『干物女』シリーズ三部作は全てミステリーランキングで最高一桁順位を獲得し、多く
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