上質な翻訳ミステリーのよう。
一癖も二癖もある登場人物、ウィットに富む会話と、物語を引き立てる舞台設定。読者の好奇心と何故を満足させるストーリー。 その全てが一級品です。 さらに見逃せないのが、思わずニヤリとしてしまう、随所に織り込まれた仕込み。 ぜひ読み飛ばすことなく、じっくりと堪能することをおすすめします。 そして無駄をそぎ落とした美しい文体。ドライになりすぎず、かといってセンチメンタルでも無い表現には、嫉妬さえ覚えます。 自分がそこにいるかのような臨場感と相まって、余韻まで楽しめる名品です。 あとがきもお忘れなく!
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本当に嬉しいレビュー、ありがとうございます。嬉しすぎます。 一流の海外ミステリーの雰囲気だけでもかすっていれば・・・。 これくらいの短さの、読者さんの負担にならないような短編を、これからも書いていければいいなと思います。 それにしても、こんなレビュー読んだら、どんな名作かと思ってしまいます。感謝の気持ちでいっぱいです。
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お世辞抜きで、海外ミステリー集に入っていても、ひけはとらないとおもいます。 短編の文字数で、登場人物と舞台背景を自然に説明し、ミステリーとしてのオチまでストーリーにするのは、かなり大変なはずです。 普通は説明口調になるか素っ気なくなるか、あるいは表現のための表現になりがちだと思います。 うまく言えませんが、文字にしていない部分の雰囲気まで感じられるからこそ、簡潔で味わい深い文章が引き立つのではないかと感じます。緻密な計算はしているのに、それを意識させない技術や感性があって出来ることで、ものを書くというのは、そういうことなのかなと思います。 私だと、『路地に入ると、地回りのチンピラが鋭い一瞥をく

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