ポラード

叶え切れなかった想いの果て
過去と現在がクロスする時に起こる奇跡なのか。それとも記憶がDNAに薄らと記録される奇跡なのか。 捉え方は読んだ人に委ねられるのかな。 美しい文章に導かれ、二人の叶う事のなかった想いは長い時空を彷徨う。 過去が現在をクロスオーバーすることにより、過去が現在にクロスカウンターを決める展開に、心を掴まれてしまう。 古都と京(今日)都の二都物語を紡ぐ美しい旋律は、成就することのなかった想いの激流となり、時間の流れですら止めることが出来ないのだ。 人の想いは、時には奇跡を起こす。 時間の壁を破る、美しい物語に出会えた事に、深く感謝したい。 まずは手にとって読んで見るべきだ。 緻密な情景描写の中に、いつの間にか取り込まれている自分に気がついた時は、物語の中に入り込んでしまっているから。
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