西 東

その時世ならでは、なのか。
共犯となるのは連帯感を生みますよね。 そこに不在である者の陰口を叩き合う事がなくならないのもその為かと思います。 老婆の語り口調が巧妙で、ふすまを隔てて聞き耳を立てている様な気分になりました。 だからでしょうか、時折合間、合間に口を湿らす様子がリアルさを引き立て、心拍数が上がります。 科学捜査などが確立されていなかった時代には本当にあってもおかしくなく、全てが時間にも物理的にも隔てられて確かめ様もない状態での話は復讐の様にも受け取ってしまいます。 簪にまつわる情報が、男女それぞれの妬みを孕んでいそうとも考えてしまったからでしょうか。
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西東様、レビューありがとうございます<(_ _)> これ一本に正月休みぎりぎりまでかかってしまいました(;▽;)。本当はあと二本書いてまだ書いてないレビューに伺って本棚に入れてる作品読んで、テレビで映画も見て、も少し恩田作品読み込んでと思ってたのに半分もできませんでした………懺悔(;▽;) 戦時中に生まれた子供達の話については祖母やその同年代の方にお聞きしたものを元にしています。 この時代は当事者達が口を閉ざしている部分が多く、しかも75年前となると話を聞ける方々も減ってきています。 なんとか形に残したいなあと思って頑張ってますが、中々難しいですね(;▽;)泣き言ー お立ち寄
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椿 更紗さんへ お早うございます。 うん、お正月休みだからと計画立てても何も出来なかった者の一人です。 語る方が年々少なくなる中で話を聞けるのは貴重ですね。 ミステリーとして楽しませて頂きました。
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