未知春生

楽しいの一言に尽きる
最初こそハードボイルド系の固いお話かなと思っていたんですが… いつのまにかコメディ&ギャグ路線になっていました笑 いや、でも作者ぽんた様の筆力には脱帽です。コメディもいけるし、シリアスな暗殺シーンの、妖刀のような切れ味もものすごいです。 主人公の相馬主計は現代の京都府警の捜査員という設定ですが、相棒のジャーマンシェパード兼定と共に幕末にタイムスリップしてしまいます。 あ、兼定が主人公だっけか笑。 で、未来を知っている相馬主計が新選組に混じることで、本来は暗殺されるはずだった坂本龍馬などが生き延びることになり、歴史が少しずつ変わっていきます。 相馬主計という人は新選組に属した実在の人物ですが、彼を「現代からタイムスリップしてきた人」とすることでファンタジー要素もあり、史実そのままの歴史ものとは異なるワクワク感と躍動感があるように感じます。 抜くとこは抜いて、史実もぎゅっとしっかり詰め込んで。 「歴史」としての新選組だけでなく、彼らの日常が描かれるのも楽しいです。登場人物の書き分けや、剣術のリアリティという点においても(作者様は剣道や居合を嗜まれています)読みごたえがあります。 何と言っても、新選組鬼の副長、土方歳三様がめちゃくちゃかっこよく描かれている!惚れそう!そして白皙の美貌を持つ御陵衛士の伊東甲子太郎様のおねぇっぷりが至高です! 主人公の相馬主計くん、最初はかっこよかったんですが段々いじられキャラのツッコミ役になってきてしまいました笑 新選組に混じったような感覚で、どっぷりはまり込んで読める秀作です。 ページ数が3000ページとなると開くのになかなか勇気がいるかもしれませんが、飽きを感じさせません。歴史好きには是非お勧めしたいです。 そして、第二部に続くこの物語、ラストをどう結ぶのかというところも目が離せません。 どうもありがとうございました。
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またもや素敵なコメントをありがとうございます。 そう、最初はごくごくマジメな出だしだったはず・・・。 たしかに、タイムスリップというところは別にしても、司馬先生なみの作風にするつもりが・・・。 いったい、なにがどうなってしまったのか? たぶん、おねぇ。そこから歯車が・・・。 史実に添うのも重要ですが、日常や史実に語られていないことをメインにと思っております。 第二幕の素晴らしいイラストに負けることなく、主計に活躍を、と考えつつ、ついついいじらせて?しまいます。 かわらず、ご訪問いただきましたら幸いでございます。 心のこもったコメントに、あらためてお礼申し上げます。

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