taro_hanabusa

映画館で「CATS」を観ました。 各紙で散々叩かれていた、 ヴィジュアル面は評判通り。 CGで作ったネコ人間は、最初のうちはとにかく不気味で、気持ち悪くてギャグに見えます。 でも、この映画の本当の良さは、そんなところにはありません。 ストーリーの中盤に、 老いも若きもエネルギッシュな野良ネコたちのパーティを抜け、 白い捨てネコのヴィクトリアが、ボロボロになって落ちぶれたネコに寄り添い歌う 「ビューティフル・ゴースト」。 誰かに必要とされることで、これまで生きてきた自分だけど、帰るべき家も美しい夢も幻のように消えてしまった。 「でも、」と歌は続きます。 生きるって、過酷だけど、 自由ってあまりにも愛しい。 その一節を聴いた時、 感動で少し泣きました。 あなたもわたしも孤独だけれど、胸には幻想が残っている。 猥雑で、グロテスクで、悪趣味な世界描写はすべて、その歌の美しさを際立たせるためにあったのではないか。 そんな風にさえ思えました。 もちろん個人の感想ですし、 「CATS」のテーマはもっと大きな「救い」にあるのかも知れませんが、 「言われてるほどヒドくない」 そう弁護したくなるような、質の高いミュージカルでした。
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(やばい“CATS”が“CAST”に見えて理解に時間がかかったとは言えない) 映画の内容も素晴らしいのでしょうが、タロさんの感性も豊かで素晴らしいのでしょうね。
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おすすめですよー^_^
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