haori

彼の手の中に残ったもの ※ このレビューはネタバレを含みます
おはようございます(^ ^) お邪魔させていただきました。 雪の多い土地、リンドウ。個人的なことですが、それらのものに多少縁ある身でして。雪降る夜の道って怖いんだよなぁと考えたり、そう言えばリンドウって竜胆って書くんだよな、あれって何でなんだろう? と、いまさらな疑問がわいたりして、読了後にはリンドウのことを調べ、リンドウと作中のとある登場キャラとの間にかかわりがあることを知ることができました。 と、自分のことが長くなってしまいました。ここからが本題です。 主人公の彼の前に、似ているとも言えない登場の仕方をした、黒い存在と白い存在。対比的なその存在が、物語の終わりまで、ある意味彼を導いていく――その道程を、時にどこか静かな思いで、時に固唾を呑みながら、実際に起こっていることを見届けるような気持ちで、拝読させていただきました。そんな自分のことを思い返せば、読者の気持ちを自然と取り込んでいくようなお話だったのだと改めて思いました。 それから。タイトルにもなっている氷中花。それは美しいけれど、触れれば冷たい。しかしだからこそ、その冷たさがほどけたときには温かく感じる。そしてそれが、彼の手の中に残った――。 怖かった。だけど優しく温かでもある素敵なお話でした。ありがとうございました(*'ω'*)
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haoriさん^^丁寧な感想を寄せてくださってありがとうございます。 もともとはかなりやばい小説で「あなたはこれを誰に読ませたいんですか……」というくらいダークな内容でしたが、ラストを全部書き直してふんわり仕上げにしてみました(笑) どうにかまとまっていたようで、ほっとしました。
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