潜水艦7号

形を変える『写真』
デジタルカメラが普及してから、我々の世界の『写真』は大きく変化しました。 フィルムに感光して写真屋さんで現像・プリントしてもらう形は衰退し、家庭でモニターやプリンターで扱われるようになりました。 しかし、写真はそうした2種類だけに留まるわけではありません。本作には、胎児の状態を超音波で撮影する『エコー写真』が登場します。これもまた『写真』と言えるでしょう。 そうして様々な形態をとる中においても、その写真の持つ意味については共通したものがあります。 その時間を凍結して後世に繋げる『保存』。そして、撮影者の想いを残す『記録』。 本作においては、そのメディアの種類に違いこそあれ、そこに共通する意味を繋げることで『ひとつの回答』へと繋がっていきます。 どれだけ技術が進歩して変化したのだとしても、そうした心を繋げるという用途には何も変化も起こらないのだなと……考えさせられた作品でした。
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潜水艦7号さん 本作を最後までお読み頂き、こんな素晴らしいレビューまで書いて戴きましてありがとうございます。 短編は八千時の中で起承転結を走らせるのが本当に難しいですが、いつもギリギリで何とかまとめておりまして、読者の皆さんが読了後、どんな感想を持つのか・・いつもドキドキです・・。 でも、この様にポジティブなレビューを頂けるととても嬉しく思います。 お忙しい中、本当にありがとうございます! 感謝を込めて! みぐ🐧

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