りかりー

よしまるさん、おはようございます。 いつも応援ありがとうございます! 今回は長くなって削れませんでしたので特別バージョンで!(*´∀`)♪ 蒼銀の恋~銀~ 気がついた時には真っ白なシーツの上に横たわり、……誰かが手当てしてくれたのか、腕や足には分厚い包帯が巻かれていた。 その包帯からは僅かに花の香りがした。 「あ、気がついたみたいね。よかった!」 フラフラする頭を振って起き上がった俺に近づいてきたのは、黒髪をひとつに結った薄緑色のエプロンをした二十歳くそらいの女だった。 たくさんの花が咲いている店先から歩いてくる。 グァルルル。 近づくな。 それ以上近づけば、その手を噛むぞ。 唸り声をあげると、 手荒れだらけの手が途中で止まり、威嚇する俺に、「大丈夫よ。何もしないから」と優しく微笑んだ。 どうやら彼女が俺を手当てしてくれた本人らしい。彼女のエプロンからは花の香りがした。 手当てしてくれた手足を見ると、薬を塗り丁寧に包帯を巻いてある。彼女は悪い人間じゃないらしい。 警戒を解いて牙を収めると、彼女は「喉が渇いたよね」と、すぐそばに平たい器に水を注ぎ置いてくれた。 「飲んでね」と、柔らかく笑うと店へと戻って行った。 俺がいた場所は花屋の奥の居間だった。 傷が癒えるまでのしばらくの間、そこから、彼女が花の水切りをしているのや、接客しているのを見ていた。 火傷を負い行き倒れていた狼の俺を、見るに見かねて連れ帰ってくれたらしい。 が。 俺はどうなってもよかった。 あの古い洋館と共に消えたはずの身だ。 いまさら生きようが死のうがどうだっていい。野垂れ死にしてもかまわない…… 与えられた水に口をつけることもなく、そのまま果ててもいいと思った時、 ガッシャーン いきなり、何かが砕ける音がして顔を上げると彼女が誰かに突き飛ばされたのが見えた。 「や、やめてくださいっ!花を踏まないで!!」 2ページ目へ
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りかりーさん、いつも素敵なお話をありがとうございます 今回も続きがとっても気になるお話です 今、新型コロナ、インフルエンザ、花粉症など色々と心配ですが 体調に気を付けて下さいね これからもお話、楽しみにしています
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2枚目届かなかったら教えて!すぐに送るから!

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