ツイッターからです。
二十ページまで拝見いたしました。相変わらず文章がお上手でらして、すらすらと読めます。 構成なども凝ってらっしゃるようで、今後の伏線として効いてくることを期待させます。 登場人物である鈴木と真島、二人の物語がどのように関わってゆくのか、たぶん随分先の話になりそうですが楽しみでもあります。長編好きの方ならきっと満足されるでしょう。 読んだとは言っても、私の場合全体の一割にも満たないページ数ですから、二人の主人公(他の方のレビューを少し読みました)の紹介さえ終わっていない段階なので、感想程度に思っていただけたら幸いです。 気になった点は特にありません。序盤比喩が少々煩いと感じた程度です。 気になった点と言うか、長編小説の常ですが、早めに読者に魅力を伝える必要があると思いました。勿論ファンの方であるとか、文体が好みの方であるなら問題ないはずです。あと、文字列を消費する方ですね。問題があるとしたら、私のような、読書が苦手な人でしょう。 より多くの方に読んでもらう為には、いわゆるフックと言われるものが必要ですが、最初の乱闘シーンが楽しめる人であっても、鈴木の鬱々とした内面であるとか、漠然とした焦りを理解は出来ても、共感させ読みたいと思わせる期待感を与えるのは難しいのではないでしょうか。 バンドと言うことで、『町田康さんの少年の改良』を想起しましたが、ご存知かもしれませんけれども、あちらの設定も主人公はけして恵まれた人物像ではありません。しかし、読ませる技術においては参考になる部分は多いと感じます。 話を戻します。鈴木の冒険と言うか破滅願望のようなものは理解できます。陸橋の上とラーメン屋での無謀な戦いへの挑戦は、彼の焦燥感の現れであり内に秘めた願望であり開放であるのでしょう。 言いたいことはわかるのです。わかるのですが、それをこの文字数で表す場合、文章の上手さであるとか読みやすさ以外に、面白みや読者を引っ張る魅力が必要となる筈です。 どんなに素晴らしい作品であっても、最後まで読ませる力量が必要なのだと思います。 プロの作品であっても、必ずしも万人受けではありません。高名な作家の作品であっても読むのが辛い作品も多々あります。私は本作品をここでリタイヤしますが、本作が傑作であるなら必ず結果はついてくる筈です。長文失礼いたしました。頑張ってください。
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丁寧な感想ありがとうございます。 文章を褒めて頂いて嬉しく思います。 ご指摘頂いた面白みに関しては仰る通りだと思います。全体の構成を意識し過ぎたところ、エンタメ的な面白さとテーマとしての面白さ、その折り合いが上手くつけられなかったのが、ご指摘頂いたところに繋がってくるのかなと改めて認識させてもらえました。 今後の糧とさせて頂きます。
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