りかりー

『オレ様のシモベ』ふたりきりの夜 2枚目 「ふみ……」 零ちゃんの胸もドクンと音がした。 零ちゃんのキレイな顔が近づいてきて、 くちびるが触れそうになった。 「……どうせ抱きつかれるなら、胸の大きい女がいい」 「ご、ごめんなさい」 零ちゃんがわたしに優しいわけがなかった。 慌てて離れようとしたわたしの腕を零ちゃんが引いた。 「まあ、今夜は夜食の礼も含めて抱きつかせておいてやる。こうしてりゃ暖かいしな。……なんでそんな表情してんだよ。まさかオレ様がおまえにキスするってか?ありえないだろ?」 零ちゃんはわたしの頬をむぎゅっとつまんで引っ張った。 「いいから、寝ろ」 そう言うと、無理やりわたしを腕の中に押し込んだ。 零ちゃんの胸の音がする。 零ちゃんの香りに包まれて安心する。 包み込んでくれるぬくもりに、まるでいつもより優しくされているようで…… すうすう。 嵐が遠ざかって行く中、いつの間にか優しく深い眠りに落ちていった。 ※※※ オレはあどけない寝顔のふみを包み込んで、そばにあったシーツを胸まで引き寄せた。 安心しきって頬を寄せるふみに、お手上げだと片手で顔を覆った。 「もう少しで、理性がぶっ飛ぶとこだった。……今夜は眠れそうにねえな」 甘い寝息に愛しさが募り続ける。 艶のある髪をすくうと、そっとくちびるを寄せた─── ふたりきりの夜
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ありがとうございます😁 ほんとはふみ大好きな零ちゃんの態度にニヤニヤしちゃいました😆 電車のなかとかじゃなくて布団の中で良かった(笑) たまに電車移動中に読んでしまってにやけてるのに焦るときあります。 loveなお話好きは大人しくお家で読みますね‼️
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