仁矢田 美弥

不思議な余韻が残る作品
 まず、名前の音の響きが、とても効果的だと感じました。ビョルンスティエルネとリンコという音(おん)だけで、どこか反発しながらも響きあう感じが出ています。こういう、音にしたときの効果、私にとって新たな発見で、大変勉強になりました。  お話は、頑固おやじの主人公の、後悔の苦しみが印象的です。  そしてそれが、ただ主人公のうちで自然に湧いたというのでなく、孫娘のいきなりの手痛い反応から導き出されているところがうまいなと思いました。  また、アイスランドと北海道という、どこかエキゾチックなイメージでも呼応している気がします。  最後、(おそらく字数の関係で)少し駆け足になってしまった感がありますが、それだけに不思議な余韻を残し、この後の2人の作り出すであろう世界を想像させるものがありました。  長編の導入にしてもいい感じだと思います。  ありがとうございました。
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レビューありがとうございます😊 おっしゃる通り、この作品は長編の導入として考えました。一応ビョルンスティエルネは警察官なので北欧ミステリーらしいものになる長編になるつもりでした。なかなか形にはなりませんが…… やはり感想を頂けるって嬉しいです。ありがとうございます!
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