りかりー

ジョニーの言葉にふみが小さく頷いた。 約束で指切りをかわす。 「ねえ、ふみ。その時は、僕と一緒にアメリカに行こう」 ジョニーはその一ヶ月後に帰って行った。 泣きじゃくるふみに再会の約束とひとつの石を残して。 その後、ふみは毎日泣いていた。ジョニーがいなくなってからずっと。 「ふみ、これをやる。だから泣くな」 「オ、ルゴール……?」 それはオレが大切にしてたオルゴール。 ふみが顔を上げてオレを見た。 「ジョニーの他にもいい男はいるだろが。おまえの目の前に」 ふみの顔が固まったかと思うとはにかみに変わった。 その後、ある日を境にふみはジョニーのことで泣かなくなった。 おばさんに聞いたら、「辛いことがあると心が忘れてしまうことがあるんですって」と、話していた。 ふみ。 オレの小さなふみ。 ジョニーを忘れたふみに、オレだけを見て欲しかった。 あれから10年。 ふみはずっとオレだけのシモベだった。 「ふみ、迎えにきたよ」 金髪に青い瞳のジョニーが現れるその時までは─── 原文そのまま特別にプレゼント(* ̄∇ ̄*)
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りかりーさん こんにちは❗️ 風邪の具合はいかがですか⁉️ ゆっくり休んだ方がいいのですが、仕事をしてるとなかなか休まれませんよね😅 お大事にしてください。 『オレ様のシモベ』小さなプロポーズ 有り難うございます。 いつも素敵なお話し、楽しみにしてます。今回は零ちゃんがどうするのかな?続きが気になります✨
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