りかりー

楡磋さん、こんばんは! いつもたくさんの応援ありがとう! お礼にミニ話をプレゼント(* ̄∇ ̄*) ちなみにわたしは風邪が長引き、撃沈してます(笑) 『オレ様のシモベ』 オレが話しかけても震えてるだけのふみ。 それなのに去年引っ越してきたハーフのジョニーには笑ってた。 ヤキモチ? そんなんじゃない。このオレがそんなことあるわけない。 そんなある日、ジョニーがふみの頬にキスをして青い瞳が優しく微笑んでた。 ふみの指にクローバーで作ったものがはめられそうになって、思わず途中で遮ってた。 子供心にそれだけはさせてなるものかとそう思った。 「ジョニーはもうすぐアメリカに帰るんだぞ。おまえはおじさん、おばさんがいないアメリカに行けるのか?」 「ア、アメリカ……?」 ふみがポロポロと涙をこぼして泣き出した。 ジョニーがアメリカに帰るのを知らなかったらしい。 「ねえ、ふみ。泣かないで。アメリカに帰っても大きくなったら迎えに来るから。約束する」 「……やくそく?」 泣きべそのふみがしゃくりあげた。 ジョニーはふみの頭を優しく撫でた。 「10年なんてあっという間だよ、きっと」 同じ年なのにオレよりも大人びたジョニー。 大きな会社を継ぐために、日本に勉強しに来てた。 「……ホ、ホントに、きてくれる?」 「ああ、迎えに来るよ。ふみは僕にとって特別な女の子なんだから」 ジョニーの言葉にふみが小さく頷いた。 「ねえ、ふみ。その時は、僕と一緒にアメリカに行こう」 ジョニーはそう言った一ヶ月後に帰って行った。 その後、ふみは毎日泣いていた。 「ふみ、これをやる。だから泣くな」 「オ、ルゴール……?」 それはオレが大切にしてたオルゴール。 ふみが顔を上げてオレを見た。 「ジョニーの他にもいい男はいるだろが。おまえの目の前に」 ふみの顔が固まったかと思うとはにかみに変わった。 その後、ある日を境にふみはジョニーのことで泣かなくなった。 おばさんに聞いたら、「心が忘れてしまうことがあるんですって」と、話していた。 ふみ。 オレの小さなふみ。 ジョニーを忘れたふみに、オレだけを見て欲しかった。 あれから10年。 ふみはずっとオレだけのシモベだった。 「ふみ、迎えにきたよ」 金髪に青い瞳のジョニーが現れるその時までは───
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夜分にすみません。いつも楽しく読んでます。体調が悪いのに小話ありがとうございます。無理せずにしてください。おやすみなさいませ。
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体が弱いと寝込むのもしょっちゅうで(* ̄∇ ̄*) そろそろ浮上せねば!

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