気まぐれで描かれた不思議な魅力の漫画!
 ジュリエット氏はよく、「気まぐれに書いて(描いて)みた」という言葉を使う。  多くの投稿者が頭を絞ってアイデアの枯渇と戦うなか、気まぐれに思いつき、気まぐれに「あっ」と言わせるような作品をさりげなく発表する作者には驚嘆を感じるしかない。  この漫画の主人公というのが、誰でも思いつきそうで結局、ジュリエット氏しか思いつかなかった不思議な魅力のキャラクターである。    「一体、何なのか?このキャラクターは?」 という質問に作者は一切答えはしない。  我々はよく分からないまま、可愛らしくて愛らしくて一度見たら忘れられないキャラクターに魅せられ、ふたりの活躍を見守ってしまう。  ふたりのキャラクターの最大の魅力は、なんといっても表情の豊かさである。   単純に描かれながら実は繊細で、ふたりの心の声が聞こえてきそうなほど奥深い。  ストーリは、ほのぼのあり、ブラックユーモアありの多彩さで、最終的にはふたりのキャラクターでニコニコ微笑ませてしまう。  これほどよく分からなくて、それでいて魅力的なキャラクターはいない。  ストーリー自体、だれでも思いつきそうで、結局、ジュリエット氏しか書かなかった不思議な可笑しさに満ちている。  思いつきそうで誰も書かなかった。  これがジュリエット氏の小説、漫画、共に共通する魅力なのかもしれない。  よく分からないのも当然で、きまぐれに思いついたキャラクターやストーリー、明確な位置づけとテーマを求められても無理な相談である。  気まぐれの文学。気まぐれのビジュアル。  ジュリエット氏の斬新な作品に、今後、こう冠をかぶせたいと考えている。    
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本当になんとなく描いただけなんですよね(汗) でも、こうして楽しんでいただくことができるなら、私は嬉しいのです♪
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