森本

妖怪よりも人間が怖い
★ラストに驚いていただきたいので、ネタバレなしでいきます★ 村の嫌われ者の源太と、ひそかに沼で暮らす河童のカンタ。孤独な二人の間に友情が芽生えます。 ところが成長し、江戸に出ることになった源太は、人間の心を失くして帰郷します。帰郷した源太がとった行動とはーー。 見返りを求めない情をかけてくれたカンタに、源太は何をしようとしたのか、じっくり読んでほしいです。金と人間性という根源的な対立がこの短編に凝縮されているように思いました。 人間としての心がすり減りつつある今の時世にぜひご高読していただきたい物語です。 ここからは板倉作品に頻出する化け猫ミーコへのエールです。 主役を張っても脇役で出ても人間にとって大切なことを教えてくれるミーコは、貴重な化け猫ですね。ミーコが出てくると話が締まるし心の背筋が伸びます。何よりもミーコが出てきたら嬉しい。 この世に生まれて二百年なのか三百年なのか分からないミーコと、その産みの親である板倉さんに今一度エールを送ります(^ー^)。
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主人公の名前を間違えていました。源太ではなく源吉ですね。 大切な作品の登場人物名を間違えて、たいへん失礼しました。 申し訳ありません。
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いえいえ。お気になさらずに。こちらこそ、いつもありがとうございます。落選が当たり前になっている妄想コンに懲りずに出し続けられるのも、森本さんのように読んでくれる方がいる、という思いゆえです。ひとりでも読んでくれる方がいる限り、これからも書き続けますので(笑)。
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