橘 実来

読んだあと、タイトルが優しい光みたいに染み込んできます
バブルが崩壊した頃から、現代まで。 奈津と幸人の数十年を静かに辿っていく物語。 筆致は静かで柔らかですが、ストーリー展開はなかなかに波乱万丈。恋する嬉しさ、甘い時間、衝撃的な事故、痛み、別れ、再会、そしてココロに染み入るラスト……。 本作の魅力は多々あるかと思いますが、最初に、感じたのはまず、るうちゃんらしい、静かに流れるような筆致がストーリーによくあっている、ということでした。 押し付けがましさのない、さらさらと優しく流れるような文章に身を任せ、物語世界にごく自然にはいりこむことができました。 そしてメインキャラたちのへの強い共感。 幸人は責任感もあり、仕事のできるかっこいい男の子ではありますが、過ちもおかしてしまうし、オトコの狡さもまた、持ち合わせていたりする人間臭さもあるのです。 ヒロイン奈津もまた、幸人との愛にたっぷり浸ったり、迷ったり、ココロの痛みに苦しんだり。それでもひたむきな愛情を生涯、幸人に対して持ち続ける。そんな1人の女性としての奈津の姿は、読者の胸に、強く響いてきてしまうのです。 作者であるるうちゃんの描く美しく柔らかな雰囲気のイラストたちもまた、ストーリーをしっかり盛り立てていきます。表紙や挿絵として、物語世界を視覚化することで、さらに奥行が広がっていくのをかんじました。 本作を読み終えたあと。 『いつも君を想っているよ。』 タイトルにもなった幸人の言葉は、胸の奥で、静かに優しく木霊するように響いてくるのを感じました。 切ないけれどやさしい、染み入るようなこの余韻。 ぜひぜひ、読んで味わってみてくださいね。
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美空ちゃんからのレビュー 何度も読み返しました。 こんなにも色んな想いや背景を感じてもらえていたのを知って、泣きそうになっちゃった。 書いているうちに悩み、こんなに苦しすぎる物語ってどうなんだろう? 不安を感じる毎日でした。笑 そんな時、美空ちゃんはじめ、皆様からのペコメに励まされ完結できて嬉しかったです。 最後まで見守ってくれてありがとうございました😊 素敵なレビューもらえて とても嬉しかったです。 ありがとうございました🌸
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るうちゃん💓 返信ありがとうー! 拙いレビューで恐縮ですが💦るうちゃんのストーリーをまた反芻しながら書きました。 切なくてココロがいたくなるようなストーリーは、書いている作者も、ハピエンストーリーよりもシンクロしちゃうんだよね。(以前るうちゃんに読んでもらったヒカリの……ときは、完結してからも相当長くあの世界から出れなかった💦) るうちゃんも多分、まだまだ『いつも君を……』の感覚が身体に残っているのではないかなあ。 それでもその感覚のうえにまた、新しいストーリーを重ねて、るうちゃんのイラストのように、優しいパステルみたいな色合いのストーリーをみせてほしいなあと思います(˶ ̇ ̵ ̇˶
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