☆視点によって書き分けされており、読み手を飽きさせない作品☆
*この作品の特に凄いところ。 1:書き分け 各視点によって書き分けされているので各登場人物の個性や、章での違いが際立つ。読み手を飽きさせない工夫が凄い。 それはつまり、作品愛に他ならない。 2:リアルな描写 全体的にモノローグで語られていく物語なのだろうか?という最初の印象はプロローグとは明記はされてはいないがそれに相当する部分によるものである。まるで目の前で起きているかのごとく書き込まれた情景描写がすごい。 状況という方が適切だろうか。 何がどんな風に繰り広げられているのか、リアルに表現されている。 3:一人称での多視点切り替えなのに読みやすい これは簡単なことではない。通常、視点切り替えのある小説はモノローグは使わない。神視点で語られ、読みやすさを重視しないと読み手が混乱をきたすからである。 この小説のすごいところはそこにある。地の文がモノローグ調であるにも関わらず誰視点なのかわかり易く混乱しないようになっている。 *作品のみどころ 心理描写が細かに書き込まれているため、読み応えがあり登場人物それぞれの行動や発言の理由も理解しやすい。 まるで映画をみているような描写の丁寧さもみどころの一つである。 作者のこだわりが随所から感じられる作品である。 登場人物の個性は描写だけではなく会話にも現れている。 ドキドキハラハラの止まらない物語、ぜひお手にとって読まれてみては如何でしょうか?
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