リズムが時を刻むような、不思議な空間
【登場人物の魅力】 一組のカップルと称してもいいのだろうか? 男女の考え方だったり、感情表現だったり、性格の違いなどからお互いの行動などが少しずれ、交わり辛いもどかしい感じが表現されている。 伝えられない気持ちを行動に表してみるものの、空振りしてしまう様などとても丁寧に書かれているので二人のやり取りを見ていて、とてもドキドキする。 【情景描写、人物描写は美しい言葉で】 言葉選びがとても素敵。 流れるようでありながら、“、”でリズムを刻んでいくのがとても印象的。 人物像や情景などもさることながら、動き一つ一つがとても丁寧で作品に魅了されてゆく。 【心の動きがゆっくりじっくり描かれている】 心が動くから、身体も動く。 主人公の気持ち、相手の気持ち。 どちらも読み手に余すところなく伝えている。 一瞬、一瞬が手に取るようにわかり、二人の熱さえ伝わってくるかのようだ。 【言葉選びが秀逸であり、美しい】 日本語の美しさ。 とにかく幻想的で不思議な世界観がある。 なにをどうしたらこんな風に表現できるのだろう? そんなことを思いながら酔いしれた。 想像以上の素敵な作品です。 ぜひ、お手に取られてみてはいかがでしょうか? オススメです。
1件

この投稿に対するコメントはありません