清水 誉

その赤は様々な感情に似て
空の茜は1日の終わりを告げる。 それは1日の充実感によって、寂しく見えたり美しく見えたり。 そして遡ると、その赤は沢山の罪のない人々の血の色だった時もある。 空を覆い尽くす終末の赤。それを決して結ばれぬ想い人と見るのは、いま現代を生きる我々の想像では到底及ばない悲しみなのだろう。 別々の未来をもつ2人の背中、繋ぐ手。赤の世界に、一輪のタンポポ。自分のいない未来でも少女の幸せを願う気持ちをタンポポに託して、彼は旅立つ。 見送りはいらないと言った彼の気持ち、なんとなくわかる気がします。少女との二人きりの美しい記憶のままで、彼は旅立ちたかったのでしょう。 悲しい物語を、物語のままで。 今の時代にこの2人のような別れを作りたくないものですね。
1件・1件
清水さん、レビューありがとうございます♪ 夕焼けは美しいですが、美しいからこその悲しさもあります。その赤さが犠牲で成り立っているならば、憎みたくもなるでしょう。 帰って来れるかどうかは分からないから期待しないでくれという『見送りには来ないでくれ』 自分がその時代に生きていたならば、そう言うとこの表現にしました。 帰って来れるかどうかは分からないが君の幸せを願う。そんな想いで旅立った人もいるはずです。 これからの時代、こんなことが起こらぬようにと自分なりの想いを込めました。 いつも感謝です♪

/1ページ

1件