森本

奇妙な味わい
奇妙な味のどんでん返しを味わっていただきたいのでネタバレはしません。           修一の人生が誰かに監視されていること、「特異点」という言葉が出てくることから、「板倉さん、SFに進出か」という旨を思わずペコメしてしまいましたが、読み返せば端正なミステリー&恋愛小説でした。 他人の人生にまで波及するような運勢を持った人間に、その運勢を平らかにするようなパートナーを派遣する。派遣された彼女も、決して義務だけではない感情を修一に抱いているのが伝わってきます。 修一はノエラの尻に敷かれそうですが、それも幸せのうちでしょう(^_^;)。 周囲を巻き込む修一の運の悪さは、たまにこういう人がいるかもしれないと思いましたし、修一の人生が密かに監視されているあたりに恐怖を感じたものの、ありえるかもしれないと納得できます。いずれも板倉さんの筆力の賜物でしょうね。 結末に触れるためぼかしますが、謎の監視者の予想どおりになったとしても、修一はむろんのことノエラも幸せでしょう。 舌に残るような奇妙な味わいの掌編を読ませていただき、ありがとうございましたm(__)m。
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いつもありがとうございます。昔の映画で、ジュースの空き缶のポイ捨てからケンカが始まったシーンを覚えていまして、そのシーンを書いていたら、こんな話が出来てしまいました。実は投稿直後は完結設定をし忘れており、寝る直前に読み返して気づき、慌てて設定し直しました(笑)。それはともかく、素晴らしいレビューを書いていただき、ありがとうございました。
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奇妙な味の作品も巧いですね(^ー^)。堪能しました。
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