雪翅

海での闘い(?)と、少年の成長の物語。
漁を荒らすサメと、幼いながら漁に全てを注ぐ少年・作造。 両者の闘いがメインとなる、木船が揺れる海での物語。 作者様は毎回世界観をきっちり作り込まれているので、最初のページから入り込めます。 海風の冷たさ、荒れる波の音、漁の過酷さが、ひしひしと伝わってくる。 物語の途中、悲しい出来事と作造の健気さに泣かされ……そして、彼をとことん応援したくなりました(*´∀`*)尸" 最後の激闘は緊迫感があり、ドキドキしながら、五島の兄貴と共に見守っていました。 勝敗をきっちりつけて終わるのだろうなと思っていたのですが、作造の強く優しい決断と、五島の兄貴の温かい目線のお陰で、物語はとてもいい余韻を残したまま幕を閉じてゆきます。 海の非常な冷たさと、人と人との温かみ。 それらの対比を感じることもできて、とても心に残る作品でした。
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いや、なんと上手なご感想(o゚Д゚ノ)ノ ネタバレせずに、ここまで。自分ではこうはいきません。 嬉しいです。ありがとうございます_(._.)_
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