甚平

未来魔法世界
イベントから訪問し、25Pまで拝見いたしました(2020/5/26)。 世界を維持する無名の魔法使いが、偶然見つけた赤ん坊を通して、少しずつ 世界と、人への視線が変わっていく壮大なお話と感じました。 世界の維持というマクロな視点と、子供の成長というミクロな視点の両側から 話が進んでいくことで、話の展開に期待しつつ共感もできてよいと感じました。 キャラクターとしても、無名の魔法使いの超越的な設定や、赤子の腕に残る しるし、フォ・ゴオルなど魅力を感じる部分があり良かったと思います。 風景などの描写も、魔法使いが木々や風など自然のなかのものを好いている 様子が感じ取られ、おおむね良かったと感じました。 旧時代や魔法など、設定面にも魅力があり、良かったと思います。 以下、個人的な感想ですので参考までにお願いいたします。 大きな変更を軽く言っているので、基本的にお聞き流しください。 個人的に、もし後で書き直すつもりでしたら、構成から見直してもよいかと 思いました。文章の平坦さや世界観の違和感なども感じましたが、それらも 構成の影響が出ていると思いました。 ●視点 基本的に三人称で主体となる人物の感想が混じるのですが、例として、 1P 『仮に、無名の魔法使い~』 ここは完全にナレーションで、これを入れるのであれば三人称に徹した ほうがよいかと思います。 3P 『乾いた土の匂いがした~』 後に背の高い影、と入るためこの時点では魔法使いと地の文が分離している。 そのため、匂いを感じた主体が誰なのかわからず、混乱しやすい。 上記のような視点がぶれる要因が多く感じ、どちらかといえば主観の視点に 絞った書き方をしたほうが、今は合っているかと感じました。 (続きます)
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●文章 構成の影響もありますが、「た」や「だ」が文末で多用されていると感じました。 これは魔法使いが主人公であるために、説明的にならざるをえず、また赤子を 覗き込むという状況のせいで、動きがない影響も出ていると感じました。 14Pで川岸の古城で赤子の様子を見ますが、ただ見ているだけ、会話するだけ なので周囲の風景描写は薄く、動きとしても地味でシチュエーションが効果を 発揮していないように感じました。 ●設定 魔法使いは秩序を維持する存在となっていますが、宗教や軍事を理由に国を 滅ぼし、過去の歴史や研究を処分している状況は、人間からするとかなりの ディストピアだと感じました。 この展開だと、
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ご丁寧にご感想いただきありがとうございます。感激です! 視点の揺らぎについては自分では気づいていなくて、ご指摘いただけて幸いでした。今後書き方を考えていきます。 ・赤子視点 赤子の視点で進む場合は、魔法使いを超越的な存在として描き、彼を指針として の成長物語となる。魔法使いを通して、世界の真実と向き合っていく。 →まさしくこういう物語にしたいのです!本当によく読みこんでくださったのだなと思いました。 文章が平坦だったり、構成が地味だったりっていうところを自分でも悩んでいましたので、今回のアドバイスを参考にシリーズ作を作っていきたいと思います。 設定的には、無名の魔法使いがディストピアでOK
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