森本

何だかんだで幸せなチャッキー
犯罪者として電気椅子で処刑されたのち、人形に転生してしまったチャッキーの物語です。 格闘技に通じている人はもちろん、そうでない人にも十分楽しめるように語られているので、読み手はチャッキーと共にハラハラし、心から悔しがり、この世ではない者に祈るでしょう。 三きょうだいがチャッキーをごみ捨て場から拾い上げ、やがてチャッキーは末娘ミシェルの子どもに受け継がれるというラストには思わず涙腺がゆるみました。 子どもは決して愚かではありません。誰が自分たちを救ってくれたか知っているのです。 本作は色々な読み方ができますが、わたしは、極悪人の魂が浄化される物語として読みました。作者さまの描写力に導かれて、気が付けば読み終えていた……そんな感じです。 ラストのラストに意外な展開があるので、ヒューマンドラマが好きな人だけではなく、奇妙な味やノワールが好きな人も楽しめると思います。 心が渇いた人や、最後にニヤリと笑いたい人、構成力の高い作品を楽しみたい人、どうぞご精読ください。深いカタルシスを味わえるはずです。 板倉さん、上質な作品をありがとうございます。
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いつもありがとうございます。今回はミーコを出そうか魔王を出そうか悩みましたが、何となく魔王にしました(笑)。ラストも焼却炉オチにしようか迷いましたが、森本さんのレビューを読み、こちらでよかったのだと安心しました。連敗続きの妄想コンですが、読んでいただきありがとうございました。
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板倉さんの筆力と構成力にはいつか光が当たる。 私はそう信じています(^ー^)。
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