りかりー

いつも応援ありがとう! お礼にミニ話をプレゼント(*´∀`) 『小龍の噛み痕』 神さまの御使いで地に降りた時、 小さな蛇だと言うだけで子供らに木の枝で突つつかれ振り回され、理不尽にも殺されそうになった。 子供らに叩かれて鎌首をもたげていた俺は、助けに入った子供を人の子憎さのあまりに思い切り噛みついたのだ。 「……白い蛇さん、みんなが意地悪してごめんね。痛かったでしょう?」 子供は噛まれた腕から血を流しながらも、俺の体から噴き出す血を拭ってくれた。 その小さな子供の噛まれた腕には神に仇なした印が残ってしまったのだ。 子供は俺を守ってくれようとしたのに。 せめて罪滅ぼしにこの子供をどうにかして護ってやらなくては。 そう決意した俺は空から陰ながら見守り、時には人の前に姿を現して、神に仇なした印を持つ子供を守り続けた。 そして、いつしか人の子に抱いてはならない想いを募らせていったのだった─── ※※※ 「お!なんだ?白い蛇がいるぞ!!」 公園の隅で木の枝でつつかれていたのは真っ白な蛇だった。 みんなでよってたかって威嚇する白蛇を追い回している。 ───やめて 白い蛇が傷ついてくのを見ていられなくなって、幼いわたしはみんなの前に割って入った。 ガブッ、 白い蛇はわたしの腕を思い切り噛んで、驚いたみんなは我先へと逃げ出した。 白い蛇はわたしを威嚇するとそのまま草むらへと姿を消した。 そしていつしか、そんな出来事があったことも忘れていった─── 人見知りで友達もいない歴16年。 そんなわたしの前に転入してきたのは誰もが振り返るような容姿の男子だった。 「白瀬です。よろしく」 その瞬間に白瀬くんと目が合った。 イケメンでクラスの女子に囲まれた白瀬くんは、 「俺には好きな子がいるから」 アプローチを断って、出会ったばかりのわたしを見ていた。 どうしてなのかわからないままだった。 階段を踏み外して落ちた時、受け止めてくれたのは白瀬くんだった。 お礼を言うと、 「……助けられたのは俺の方だ」 そう言って白瀬くんは去っていった。 学校からの帰り道、いきなり後ろから羽交い締めにされて草むらに引き摺り込まれた時も、 「……怖かったな。もう大丈夫だ」 震えるわたしを抱き締めてくれたのは白瀬くんだった。 何故かいつも見守っていてくれるようなそんな気がした─── 続く
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いいですねぇ、ファンタジーラブの王道って感じがします(*^_^*)
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とにかく守られたい! どこからでも飛んできてほしい(笑)

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