真辻春妃

絶望感を味わうホラーですが……ラストは素晴らしい。
僭越ながらレビューさせていただきます。 今作も最高に傑作で、読んだら読むのをやめれずに一気読みでした。 子供の頃に、大人達から入ってはいけないと言われている山に遊び心で入ってしまった主人公とその友人二人。 舞台は過疎化した田舎で、学校に通う子供も少人数。何か問題が起きれば町全体に広がるだろうなという、そんな環境。 冒頭部では主人公が山に入って友人たちと遭難してしまい、恐ろしい目に遭わされる。そんなトラウマが語られ、二度と山には入るまいと決めて現代、大人になった生活が綴られます。 生活上避けては通れない仕事を通じて怪異と遭遇し、何度も怖い目に遭わされながら霊能者の方とも出会い、どうにも出来ない状況に追い込まれてしまう。 亡くなった方も含めて、みんなどうにかしてやりたいと思っていたのは確実で……でも自分たちではどうしようも出来ない、と告げられる。 そこでとった主人公の行動にハラハラしながらもワクワクさせられました。 殺されるぐらいなら自分で死んでやる、と命を賭けたからこその結末だったのだろうと個人的に思いました。 大人になってから再会したトラウマの発端も、とても興味深く読ませていただきました。 最終、オカルト雑誌のライターさんが事件の真相を調べ尽くしてくれ、納得と腑に落ちました。 何故主人公の元に強烈な怪異が憑いて回っていたのか。その理由すらも教えていただき、謎を残す事なく読めて面白かったです。 そして、やはり神様という存在はそこここにいらっしゃるものなのだなぁ、と。 楽しく拝読させていただき、ありがとうございました♡(*^▽^*) また次作も楽しませていただきます。
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レビューありがとうございます。 少年時代は「あそこ行ったんか!えらいこっちゃ!」系のテンプレのようなお話でしたね笑。 今作が第二作ですが、現代を舞台にした本編の開始のような感じです。 「首くくりの町」はエピソード0的なお話なのだと思います。 恐ろしくもどこか可愛らしい。 日本の神様ってどうしようもなく素敵ですよね。 前田が泣きわめく短編もありますので近々アップします。 よかったら読んでやってくださいな(^^)ノシ
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