短いながらも、ちゃんと工夫があって良かったです
ファンタジーだと猫が人の言葉を話すのも当たり前なので、「何故敢えて死んだ猫を人の姿で登場させたのだろう」と不思議に思っていましたが、ラストまで拝読したら意図がわかりました。 ただ、タマの正体を思い出すきっかけが少々強引な気がしたので、何か自然なきっかけが欲しかったなと思います。 「人生に後ろ向きだった主人公が、タマと出会って前向きになる話」というのがこの物語の骨子でしょうが、主人公が引きこもりだとはっきり明示されるタイミングが遅いために、物語がぼやけてしまっている気がしました。 主人公はずっと自分の部屋にいますから、伏線はきちんと張られているのですが、この物語なら冒頭から引きこもりであることを明示した上で主人公の鬱屈を書いた方が、前向きなラストがより生きたのではないかなと思いますね。 この短い枚数で、読み手を驚かせよう、楽しませようという工夫があるのはとてもいいと思いましたが、少々熱意が空回りしている印象を受けたので、「伝えたいことを最も効果的に表現するにはどうすればいいか」を意識して書いてみたら、更に良くなるのではないでしょうか。 小説の新人賞に応募されているとのことですが、私も同じ立場なので、陰ながら応援しています。 これからも執筆頑張って下さい。
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佳景(かけい)様 感想ありがとうございます。とても丁寧に読んでいただき、嬉しいです。 私も微力ながら佳景さんを応援させていただきます。お互い受賞目指して頑張りましょう!
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