りかりー

いつも応援ありがとう! お礼にミニ話をプレゼント(*´ω`*) 『幼なじみの中の……誰!?』 あれはわたしが小学一年生の夏。 両親や幼なじみ家族4組と行ったキャンプで、ぬかるみで足が滑らせて山の急斜面を転がり落ちた。 「危ないっ!えるどらどっ!!」 誰かの叫び声と共に意識を失って、そして気がついた時にはわたしは病院に運び込まれていた。 4人の幼なじみの誰かがわたしを庇いながら転がり落ちたのと、その人の血が飛び散ったのは幼心に覚えてる。 「ケガさせてごめんなさい。……助けてくれてありがとう」 その言葉を10年経った今でも、わたしは淡い恋に似た気持ちを持て余したまま。 幼なじみ4人の誰もがそれは自分じゃないと言ったから。 両親に聞いても話をはぐらかすだけで何も答えてはくれない。 その人が人懐っこい笑顔の年上高ちゃんなのか、クールで武道一筋の拳ちゃんなのか、それともオタクでボサボサ髪の征四郎なのか、イケメンに育った直人なのか…… 「名乗りでられない理由がきっとあるんだよ。だとしたら捜さない方がいいんじゃない?」 親友のともちゃんにはそう言われた。 「第一、それって助けたのはオレたちじゃないかもよ?記憶違いじゃないのか?」 と、人懐っこい年上高ちゃん。 「熱出して夢でも見たんだろ?」 は、クール武道派の拳ちゃん。 「……………」 前髪で顔を隠した無言なままの征四郎に、 「それよりさ、みんなで川に遊びにいこ!」 爽やかなイケメン直人。 やっぱり教えてくれない。 放課後、誘われて学校帰りに5人で川遊び。 もちろん制服はいつの間にかびしょ濡れで、みんなと水の掛け合いして髪まで雫が滴った。 「征四郎、髪の毛目に入っちゃうよ。少し切ればいいのに。顔だってすごく整ってるのに」 隣の征四郎の前髪に触れた。 その前髪の下には斜めに古い傷があって。 「えっ……?」 驚いたわたしに、 「……制服のシャツから下着が透けて見えてるんだけど?それってわざと?」 征四郎は誤魔化すように顔を背けながらそばに置いてあったジャージを差し出した。 「わざとじゃないもん!」 膨れながらも、受け取り、 気のせい……? 額に傷があるのを隠したかったみたいに感じたのは。 征四郎のその傷は幼い頃自転車に乗って転んでできた傷……だよね? 2枚目につづく
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結局 だ れ な ん だぁぁ
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今、2枚目送るね。 待っててくれー

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