にね

自分が自分でなくなる感覚
一気読みでしたので、まだ自分の中でうまく咀嚼できていない部分もあるかと思いますが、このモヤモヤも本作の魅力のひとつではないかと思い、あえて筆を取ります。 恋は落ちるものだとよく言いますが、本作は堕とされる恋、と表現するほうが正しいのかもしれません。主人公は運命に飜弄された祖母に自身を重ね、自分という境界が曖昧になっていきます。丹宗さまの丁寧な内面描写が読ませてくれるので、突っかかることなくあっという間に読み終え呆然としました。その表現力、見習わせていただきたいです。 ふと折に触れて、読み返したいと思わせる作品でした。ありがとうございました。
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