ともなり

落ち着くところに落ち着いて良かったです。
ろくに本を読んでこなかった僕が言うのもおこがましい所ですが、恋愛小説というよりもヒューマンドラマに思えました。 始終冷め続けているヒロインの様子は恋愛ものというよりも自分に向かい合い失った色を取り戻す作業にも見えて、傷つけない言い訳を作る事で自分を傷つけない(方向性は違うものの実は自分を傷つけてきた者達と本質的には同じことをしている)という事にも目を向けて欲しかったかなとも思いました。 余談ですが僕には優子と同様の倫理観の友人がいて彼女は実際に壮絶な人生を送っています。彼女は未だに見知らぬ人に身を投げ出す事をしていて優子くらい器用だったらなとふと思いました。 個人的には亮弥を応援していたので思いがかなった時はほろっとしましたが、若かった彼がこれから歳を重ね、いくらか『疲れる』瞬間が訪れるようになった時、意図せず漏らしてしまった弱気が優子に裏切りととられ、急激に冷められてしまわないかととても心配に思いました。
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ともなり様 お読みいただきありがとうございました。 恋愛小説よりヒューマンドラマ…! 恋愛をメインに据えていますが、優子、亮弥という人間とそれぞれの生き方そのものを描きたいという気持ちで書いているので、そう言っていただいてとても嬉しいです。 優子もまだまだ手探りで生きています。そのままの自分ではバランスの取れない世界で、身を守るためにある程度のところで割り切る強さがないと、苦しいだけになってしまうので、結果として相手を傷つけることも出てしまうんですよね。 彼女のシビアな部分には、本当は彼女が一番失望していると思います。 それを含めて最善を選んでいるのでしょう。(他人事みたいに書いてすみませ
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実は友人は優子よりもはるかに歳上なのです・・・。 身体にガタが来ているのに足に怪我していながらそれを隠して雪道で動けなくなっている車を押しに行くような人です。 友人の身からしてみたら気が気ではありません・・・。
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