遠野 雨弓

どんなちっぽけな存在だとしても、私は……
柔らかく温かみのある文章で、両手で包み込めるような小さな存在でもたしかな命がある、そう伝えてくるようでした。 主人公である「私」が助けた猫たちはどうなったのでしょう。 無事に安全なところへ移っていったのでしょうか。ひょっとしてあれからなにかあったのでしょうか。猫たちがどうなったのか、知る由もありません。それでも、いえ、だからこそ、「私」のとった行動は正しかったと思います。 わからない結末に見て見ぬふりをするのではなく、どんな些細なことでも、たとえいっときのことだとしても、人としてあるべき行動をとり続けていく。それこそが正しいことだと、私は思いました。
1件

この投稿に対するコメントはありません