えふえふ

無間地獄
強烈などんでん返しが決まっている非常に強い印象の残る作品でした。 死刑制度存続の賛否が議論され始めてからかなりの時間が経っています。残虐系の禁止にあたらないか??冤罪の恐れはないか?更正の可能性を人の手で奪って良いのか?などと反対論者が唱える一方で、死刑をもってでしか償えないほどの残虐な犯罪もあるのではないか?死刑があることで犯罪の抑止力になっているのではないか?と論じる人も。 もし死刑がなくなって本作のような制度ができたらどのような世界になるのだろうか?と読後想像をかき立てられました。ある種、更正を無事果たした人にとっては自らが死ぬまで続く無間地獄に叩き落とされたわけで、これは死刑よりも辛いかもしれません。 ちなみに、彼のようなタイプではない人、例えば冤罪で無実の罪を被せられた受刑者や、過去世間をにぎわせたような白昼堂々と大量殺人を犯したような人物などが同じシステムによるプログラムを受けたらどうなるのだろう?という別の意味での想像もかき立てられました。 それほど強い読後感の残る作品でした。
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えふえふさん、ステキなレビューありがとうございます(^ ^) 罪と罰、更生と再犯…答えの出にくい問題だと思うのですが、VR技術が進んだ先にはこういう未来もあるかもしれないと思って書きました。この話を公開した次の日にえふえふさんの「Pen Friend」を読んで、刑務所つながりに「おぉっ!」となりました(^ ^)
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