星空と、その様子に感動する方々の描写がとても美しかったです。
 作中に流れる時間の中で起きる様々な出来事と、それによって引き起こされる人の感情、その両方がバランスよく配置されていてとても読みやすかったです。  前半は、物語で起きている出来事を、読み手が分かりやすく理解できるように、ある意味傍観者として淡々と語る「わたし」の視点ですが、クライマックスの星空を目の当たりにした時に、主観となって現れる「わたし」の視点が、よりその心情表現に瑞々しさを与えている印象となり、「わたし」を通して、夜空に広がる星空の光景が目に浮かぶようでした。  星空を見上げる「わたし」を描写するために用いられている表現や、紡がれている言葉、そのどれもが繊細で優しくて、感動しました。  特に、無数の星を前にして、その視線を空高く向けた「わたし」が、自身が空へ向かっていると感じているところ、そしてそれを見て涙している様子を、零れ落ちた星の欠片が頬を伝っているのかもしれないと表されている箇所がお気に入りです。  この感想の中に、私の偏った解釈、または読み間違え等ありましたら申し訳ありません。  この度は、良きものを読ませていただきありがとうございました。
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燦々(さんさん)さん この度は作品へのコメントほんとうにありがとうございます 作品の中にあるものを丁寧に感じていただき、こうして言葉をいただけることほんとうに感謝しかありません。 ほんとうにしっかりと読んでいただいたのだなと感極まっております。 日々文字に埋もれながら時間を掛けて紡いだ言葉に共感や、感動を覚えていただき報われる思いです。 これからもどうぞよろしくお願いいたします。 ありがとうございます。                      窓乃 そと

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