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菜那瀬
りかりー
2020/8/2 8:59
『鬼呼びの花嫁』ミニ話 読者プレゼント用(*^.^*) 「…つばき、俺とこの町を出よう。前に住んでた町なら鬼に襲われることもない。少なくともここにいるよりも安全だ」 「白くん、」 「桜木はつばきを傷つける。助けに来ておきながら、突き放して危険に晒す」 「それはわたしが弱い人間だから―――」 白くんが鬼斬りの太刀を手のひらの中に納め振り向いた。 「桜木には渡さないと言ったら?」 「え?」 「このままつばきを拐ってくと言ったら?」 「白、くん?」 白くんの瞳が透明に輝いてく。 白くんが鬼に襲われるわたしを心配してくれて守ろうとしてくれていた。 見たことがない、強い瞳。 「つばきの記憶を消す」 わたしの記憶? 「ここにいた記憶を消せば、他の町で襲われることもなく平穏に暮らせる」 白くんの目が動けなくなったわたしの手首を引いて間近で視線を合わせた。 記憶の端が消されてく。 ダメ、消さないで! 初めて出会った時の横顔が消されそうになる。 ダメッ! 「忘れた方がいいのかもな。忘れられるものならな」 「桜木!おまえ、」 白くんを突き放して意識が朦朧となってよろけ、桜の香りの中へと倒れ込んだ。 「拒絶したか」 大事そうに横抱きに抱え上げられ揺れ心地よく眠りに落ちる。 「悪いが、白、こいつは渡せない」 そう夢の中で聞こえたような気がした―――
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菜那瀬
2020/8/3 20:05
確認が遅くなっちゃってごめんなさいm(_ _)m 昨日はパソコンできなかったので…気づかず!≧﹏≦ 私は白好きでっす! 桜木もいいけど。時には白のほうがいいと思うことも!! それにしてもイケメン率が高いよねーーー!!(❁´◡`❁)♡
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