雲灯

こういう時代は来て欲しくないけど、読んで備える必要がある
 読み終わった後はしばらく言葉が出てきませんでした。  平成の頃は核家族化という概念が生まれて、家族の最小単位が少なくなったかと思えば、この作品は血の繋がりすら絆になりうるのかという問題をはらんでいます。  自分で出産するのは舌筆に尽くしがたいほど大変なことですし、現代社会でもなんらかの事情で代理出産をするご家庭もあるわけですが、 仕事先や国がここまで保障をしてくれているのに、いざ生まれると、会社、国、病院、マスコミ、そして夫婦、それぞれの問題が浮き彫りになってゾッとします。 明日こんな時代が来ても全くおかしくない。  素晴らしい筆力です。  一気に楽しませていただきました。
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読んでいただきありがとうございます。 だいぶブラックで救いのない作品ですが、楽しんでいただけたなら幸いです。 エブリスタでは妄想コンテスト用の恋愛ものを書くことが多いですが、今後はこういうものも増えてくるかもしれませんのでよろしくお願いします。
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