天藍

誰かあったかいミルクティーください
 正直なところ、読み進めるのがあんまり辛かったです。じわじわ嫌な予感がずっとしているせいで、自分の中ですっきり収まるところでずっと読むのをやめていました。開くとぜんぶ読んでしまうのも分かってたので、めちゃくちゃ目をうすーくする感じでスルーしてました。  花音ちゃんも斯波さんも、なんてったってそんな苦しいことするんだよ……! 布袋さんなんでそんな……なんで……胃の中ぐちゃぐちゃなる……って呻きながら読んでます。読み終わっているんですけど、まだ脳内でさまざまなものが駆けずり回っています。  お互いをざっくり切り合うような言葉を交わすことがどれだけ苦しいか。お互いの返り血を浴びて、自分自身血を流し、それでも、と覚悟を決める登場人物が本当に強く、それをとりまく季節の美しさが何度も胸を打ちました。  お互い痛みが分かってるのに、傷付けることも傷つけられることも覚悟をした人、というのは、暗闇の中で前に進めるんだろうなぁ、と思ったところでタイトルが目に入りました。身は泥中の蓮華。まさしく。  ひとりで越えられない夜は、いくつ超えても慣れることはないと思います。その重たい荷物を抱えて、明日があるよと呟けるのは、誰かがいないと、いつかの夜がないと、その時にずっと取り残されたままで、どうしたって抜けないトゲになってしまうんだろう……。優しい夜を与えてくれる人。いいなあと思いました。とても。  花音ちゃんも斯波さんも布袋さんもみんな幸せになってくれるかなぁ。あんなこと本当はたいしたことなかったのにねって、しらばっくれて、笑いながら話せる日が来るといいなぁ。  あとじんわり飯テロ。おいしくてあったかいミルクティー飲みたいよぅ。  言葉がなにもまとまらず、見苦しい文になってしまってごめんなさい。とても面白く読ませていただきました。遅くなりましたが、完結おめでとうございます。四ヶ月の更新お疲れ様でした。
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てんちゃん 「傷つけることも傷つけられることも覚悟をした人」というフレーズが刺さりました。シビれる。 てんちゃんの、暗闇の中でぽっと水晶が灯るようにほのかで微熱を帯びた感性が好きです(*´ω`*) そんなてんちゃんからレビューもらえたなんて嬉しいです。ほんとうにありがとうございます。 お互いにどこかのだれかを癒せる作品書いていきたいね……! 読んでくれてありがとう! 大好きだ!
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