読ませていただきました!
幻想的な雰囲気のある作品ですね。 色や匂いの表現が上手だなと思いました。 ただその反面、人物の描写が希薄に感じられました。 文学的な作品を好む人にはいいけれど、キャラやストーリーから感情移入していくのを好む人には少し物足りなく感じるかもしれません。 読み手を選ぶ文体、という印象です。 さらりと流して読んでしまうと気にならないのですが、文章に不自然な箇所があったりします。 例えば1P目 しかし、その“直後”にまで立って、結局解ったことは、しょせん条件のない幸せなど、ありはしないのだということだけだった。 何の“直後”なのか?立ってとは? 読点「、」が多くて文章がぶつ切りになってテンポが悪く感じます。『立って、結局』『幸せなど、ありは』ここの読点は無くてもいい気がします。 ①しかし、その“直後”にまで立って結局解ったことは、しょせん条件のない幸せなどありはしないのだということだけだった。 ②しかし、その“直後”にまで立って結局解ったことは「しょせん条件のない幸せなどありはしないのだ」ということだけだった。 どうでしょう? 例として、読点を省いたり「」で括ってみたのですが元の文章と比べてそれぞれ印象が少しは変わると思うのですが、読みにくさを感じますか? 好みもあるので一概にこっちがいいと断じる事は出来ないかもしれませんが、少なくとも亀さんは読点を最小限に抑えた方が読みやすいと感じます。 それから内容が何というか最初から最後まで同じトーンだなって。 表現は幻想的だけれども物語自体は暗く重く救いが無い。それ自体は好きな人がいると思うし、そういう物語なのでしょうからいいんですけど、もうちょっと明るい回想とか入れてメリハリをつけると闇が際立つんじゃないかな、と思いました。 ずっと暗く重い物語が続くと読む方も引きずられちゃうんですよね。文章に雰囲気があるから余計にそう感じるような気がします。 あと気になったのが大学の敷地自体は小学校くらいなんですよね?そこに図書館が三つも入ってると校舎の部分って相当狭くなりません?高層建築なんですかね? ちょっと上手くイメージ出来なかったです。 もう少しキャラの内面とか主人公の生い立ちや立場、環境なんかを掘り下げたらバランス取れるんじゃないかなって思いました。 以上 読ませていただきありがとうございました!
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ご指摘、ありがとうございました。次回作のための課題が見えて良かったです、本当にありがとうございました。

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