号泣。社会人として、学生と向き合うこと。
心して読み始めました。 ※私は牧野先生と同業者ゆえに、熱量は高めです。 波に飲まれるかのように、引力を持つ小説でした。読後、泣いてしまったのは私です……。 自分の輪郭である、過去と向き合う牧野先生の独白は、読むほどに苦しい。 そして、何よりも「学生と向き合う姿勢」に満ちています。 学生と付き合うことに、現実社会はやすやすと赦さない。 交際の先に相手の未来を拘束させる、そう示唆するこの続編は、ただの『先生×生徒ものラブストーリー』と一線を画した作品です。 とにかく生徒な牧野先生。 野宮親子をはじめ、相手への逡巡がストーリーで波打つ度に、胸を締め付けられる。 喰えない上司・幡野氏と対峙する際も、感情に溢れた牧野先生の人柄に溢れて、魅力的です。 (ちなみに、この業界は本当にこういう上司がいます。悔しいことに仕事一途なことも……その筆力にも唸ります!) 合宿のクライマックスで、そのレスポンスが待っていた時は、報われた気持ちになりました。 中西君へのそれを察するに、どれだけの強い想いだったのか。 四年後の制約、牧野先生と中西君がどうなるのか、静かに見守り続けていきたいです。 下手くそな感想文、失礼しました。ただの丹宗様ファンの独り言です。 最後に、 塾・予備校小説バンザイ!(笑)
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