山城 木緑

自己と覚悟と希望
実は、この作品を読むのを途中で止めていました。 まだ、覚悟が足りないと思ったからです。 ストレスが日に日に溜まる世界をわたしたちは生きています。 妬みや嫉妬、憤怒にまみれた社会の中で、何も悪いことをしていないあやめさんは苦しみ、悲しむ日々を送ります。 ここで、一旦わたしは読めなくなりました。 今の今まで、あやめさんの気持ちを理解する覚悟が足りていなかったのですが、ようやく読むことができました。 あやめさんの心を踏むような物語を書いてしまって、書いた直後に、この「三本足の生き物」を読みに伺おうと決めました。 人は自己責任で生きています。 でも、最後まで読ませていただいて、わたしたちは自己で生きながら、他人に生かされている尊い生き物だと気付かされました。 読んで良かった。読めて良かった。 どんなに苦境に立たされても、その先には希望があります。 そんな物語をわたしは読めたのだと、涙が出ました。 素敵なお話、素敵な描写、ありがとうございました。
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山城さん……! 一度読んでいただいた気がしていたので、レビューをいただいて驚きました。 一度読めなくなっていたんですね。そして、最後までお読みいただきありがとうございますm(_ _)m 不妊治療の物語はあからさまなハッピーエンド(妊娠できた)にはしづらく、それでも希望のあるラストにしたいと思いました。 改めまして、お読みいただきありがとうございました。
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