ともなり

騙されました。
始終あたたかな空気で満たされた陽だまりのような作品。 何時もながら言葉のチョイスが逸品で、場の空気や温度、人の気持ち、描かれない仕草などが行間に埋め尽くされています。 何度失っても何度も取り返す、そんな強くて深い絆を感じさせる二人を引き裂く事などできはしないでしょう。 介護はとても過酷できれいごとで語る事の出来ない事、でもここの登場する人たちにそれらの影はない。そこにあるのは優しさと素直さと温かさだけ。 こう在れるのは揺るがない愛情があるからこそなのだと確信させます。
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身にあまるレビューをありがとうございます。 僕の親しいものが、老人保健施設で介護職についていて、 認知症の方や、そうでない方のお話をよく聞かせてくれます。 老人ホームとは違い、リハビリがメインの所為か その話はとても明るく楽しいものです。 勿論その大変さや、責任は僕などには 本当には分からないかもしれませんが 父の亡くなる数日間のせん妄や、今の母の様子を見るにつけ 「認知症」や「アルツハイマー」を 少しでも明るくとらえられることができたら、と思いました。 脳が縮んでしまうことで、今までの彼らの尊厳や権威の代わりに 体の大きな小さな子供に変えてしまうのかもしれません。 それは悲しむべきこと
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