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有栖川 露陰
有栖川 露陰
2020/10/25 22:02
拙作『紅し夜のグランギニョル』第二十四章 遂に書き終えました。 短編連作の筈なのに、一話書き上げるのに一年かかってしまうのは甚だお恥ずかしい限りです。 唯識思想、中国美術、室町文化、カバラ、神曲、鉱物、人工精霊、イギリスロマン派詩人などなど好きなものを詰め込み過ぎて、作者の手におえなくなってしまいました。 ゲスト・ヒロインの叡(あきら)ちゃんはアレクサンドロス大王、ネロ帝、エラガバルス帝、足利義尚、織田信長、宮沢賢治といった後世にロマンを遺した偉人たちを意識した僕っ娘でした。 『中世』『近代能楽集』『豊饒の海』『ぼくはかぐや姫』『至高聖所』『信長ーあるいは戴冠せるアンドロギュノス』 にも明白に影響されまくってます。 しかし、私の構成が下手くそなのは自覚してますが、斯くも上手くいかなかったのは初めてです。 唯識、あるべからざるものの出現、幻と夢 といった重くて抹香くさいテーマを扱うシリーズは此処で一旦完結になります。 『紅し夜のグランギニョル』はライフワークなので、暫くの休みとネタ補充を経たら懲りずにまた書き始めますが、和服黒髪ロング吸血美女の綾乃嬢の華麗なる日常を愉快にお届けできたら嬉しいです。 ソログープの『毒の園』やアラビアン・ナイトから『ザイン・アル・マワシフの恋』、『九相図』(また抹香くさいテーマ!)などを基にしたアイディアはあるので、しっかり固めて参りたいと思います。 暫しは空想軍記『黎明のカイゼリン』を集中更新です。
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