純粋に在ること
純粋さ際立つ現代ファンタジー。 大学生の主人公が、雨の季節に出会い関係を深めつつある不思議な女性との触れ合いを描いた物語です。 例年よりも長いその季節や、さらりと自然に語る自らの事情等、終盤に意味と理由が分かっていく女性の秘密は、互いを思う気持ちが大きく関わるものでした。 主人公が女性に出会ったこと、女性が主人公を想うこと。その「純粋に在ること」を雨の狭間に垣間見る、幻想的な『心』の小説です。面白かった。 結末のまとめ方が、個人的に好きです。 ショートドラマの原作にもなりそう。 素敵な短編小説でした。
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床田とこ様 素敵な感想をありがとうございます。 例年より長い梅雨、そこに関わる雨音の存在。 それらを丁寧に掬い上げてくださり、とても嬉しく思います。 とこさんの感想を読んで、「純粋」という言葉の難しさを考えさせられました。 よく人は「子どもの頃って純粋だったよね」と言いますが、どうして人は年を重ねるごとにその純粋さを失ってしまうのでしょう。どこで落っことしてしまうのでしょうね……。 と、考えてしまいました。 とこさんのおかげでまた新しい小説が書けそうです。 『心』の小説と言っていただけたこと、まとめ方が好きだと言っていただけたこととても嬉しく思います。 本当にありがとうございました。
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